“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音源の分析と音測定です。その結果を踏まえて、防音対策を検討します。

神奈川県 川崎市麻生区
下麻生1-6-22-705
株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745

六番町店 ダ・ヴィンチ店
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低周波音と違う、315Hzの音

ここのところ、低周波騒音と言われて、調査したところ、100Hzまでの低周波音ではなく、315Hzの音だった、ということがたび重なっております。

都内マンション、下階から「ブーン」というモーター音。
調べてみたら下階・店舗からのダクト音、315Hzの音でした。
男性のやや高い声とおなじくらいの周波数の音、でした。

それが立て続けに2件、それにもうひとつ、都内・戸建ての方も。

 

皆さん、共通して言われた言葉は、「ブーンという低い音」でした。
学会、環境省の規定では、『低周波音は、0〜80Hz』ということになっています。
315Hzの音は、低周波音ではありません。

人の聴覚では、低い音よりも高い音の方が、同じ音エネルギーでも、大きく聴えます。
これらの場合、すべてが315Hzで50dBを超えていて、気にもなりますし、結構、騒音値にも反映します。
しかし、この音域の音は、何の法律にも係りません
環境省『低周波音問題の手引き』にも係りませんし、相手が『特定工場等』に該当しないため、騒音規制法にも係りません。
対応が非常に難しいことになります。

内1件は、居たたまれず、引っ越されて、無人状態。
結局、民法上の「『受忍限度』を超えている」というところで、訴えるしか、方法がありません

それでも通常は、訴えを聞いて、対策を講じてくれる店舗・会社がほとんどですが、中には何もしないところがあります。
それが問題になります。

低周波騒音 | 09:27 | - | - | - | - |
低周波騒音のご相談が、多くなってきました

最近、低周波騒音の相談が多いようです。

ボクが採っている低周波騒音調査の方法は、先ず気になる『問題の音』を特定し、その音を追跡するという方法です。
でも、なかなか最初の『問題の音』の特定が、なかなかできません

その原因は、聴覚が不自然になってしまっていることにあります。
多分に、『知覚』が入り込んでいて、聴覚よりも先に、「またあの音」みたいな思考回路に入ってしまうためです

その回路を解きほぐし、普通の聴覚に戻し、『問題の音』を特定します
それが直ぐにできる人は、素直な人です。
妙に考えてしまう人は、とてもそこまでたどり着けません

ほんと、『音』って、奥が深いですね。
医学の知識がないボクには、とても大きな壁です。
そこに至る病理、研究など、ボクなりに調べたりしてはいますが、ほとんど見つかりません。
どなたかに、教えを乞いたいところです。

もうひとつ。
気になる音が、人それぞれ、違います。
当たり前のことかも知れませんが、恐らく人が『音』と感じる過程の何処か、骨伝導の共振周波数の違い、とかが原因なのかな?
いろいろ推測しています。
それも、課題の一つです。

低周波騒音 | 05:55 | - | - | - | - |
冬になると多くなる、『低周波騒音問題』

今年の冬は寒いせいか、マンションにお住まいの方の『低周波騒音問題』のご相談が、多いようです。
今日までに5件、低周波騒音のご相談が来て、測定調査にうかがいました。
暖かい秋までは、窓を開けていて、『問題の低周波音』を他の音が『マスキング』していたり、低周波騒音問題で最も多いエアコン騒音の出力が小さかったため、と考えられます。

測定調査とは呼んでも、具体的には、『騒音源探し』になります。
そのすべてが判明しましたが、その5件の内、換気扇・空調によるものが3件と最も多く、他の2件は、エアコン、自然騒音でした。

換気扇・空調は、ファン・モーター音と風洞音であり、その気があれば、解決できるものです。
原因がファンの経年劣化であれば、新しいものに交換すればよいことだし、ダクトの共振による共振音、風洞音であれば、ダクトに防音処置をすれば、低減できたり、解消させることができます。
しかし、その所有が別の人・会社であったりしたら、なかなかうまく進みません。

エアコンの室外機の場合は、『空気伝搬』と『固体伝搬』の経路を、絶縁してやればよいことになりますが、上記の所有の問題、設置してある場所により、難易度は変わります。

自然騒音の中でも、風による風洞音などの場合は、その渦を巻くところで、渦を巻かないようにすることで、解決しますが、その他の自然騒音の場合は、ほとんど自衛とならざるを得ません
ある戸建て住宅の場合、敷地内にある排水枡の中に、大きな低周波音エネルギーがあり、その音が基礎・壁を通じて、室内で放射されていました。
周囲を回ってみましたが、1匏内にその大きな音エネルギーを出しているような施設・工場はありませんでした。
せめて伝搬の方向だけでも、と思いましたが、波長が長いため、同調点が思わぬ所に表れたりして、特定はできませんでした。
これも、『伝搬経路を絶縁する』自衛とならざるを得ません。

というような事情で、人為的なものは、解決の方法はあるのですが、社会的な情況、工事の難易度・金額などの条件から、なかなか前に進めません。
自然によるものは、ほとんど自衛するしか有りません

『低周波騒音』問題は、本当に難しい、とあらためて感じています。

低周波騒音 | 10:32 | - | - | - | - |
超低周波騒音の難しさ
昨年の秋、「急に低い音がブーンブーン、うるさくて寝られない」というご相談で、測定調査が始まりました。

木造の戸建てで、その2階にある寝室で測定してみたところ、50〜80Hzの低周波音が大きく、室内にも響いていて、ボクにも直ぐ分かりました。
家の中には、該当する音はなく、その音を追跡して、外に出てみました。
その時は、「これは直ぐ解決できそうだ」と軽く考えていました。
それが、とんでもないことに、なろうとは、その時点では、とても予想できませんでした。

場所は私鉄沿線の駅前で、飲食店がたくさん近くにあり、どうもそのあたりからの騒音では?と考え、測定して回りました。
その『問題の音』は、朝まで続き、日中も聴えることもある、ということなので、昼夜営業の店ということで、かなり限られていました。
回りながら、測定器を片手に、「これは、その音ではない」と聴き分けていき、『問題の音』と思われる音は、ダクト音であったり、室外機であったり、3,4カ所に絞られてきました。
しかし、それらの音はそれぞれ、室内で測定した『問題の音』と、ピーク音が違っていたり、波形が違っていたり、相談者の聴き分けで、「どうも違う」ということで、特定するには至りませんでした。

別の日、早朝、今度は「よく聴える」と言われるものの、測定値としてはあまり数値が上がってなく、前回同様、特定することができませんでした。
そんな日が、その後4回続き、いよいよ迷路に入ってしまいました。

しかし、『問題の音』の条件、
,漢蠱娘圓苦痛と感じる音であること。
⊆波数が、50Hzであること。
だんだん絞られてきて、あるビルの周りだけが、その条件に合致していることが分かってきました。

そこで、ボクがそれまでのデーターをまとめて、その旨を表した報告書を作成し、そのビルの関係者に交渉していただきました。
幸いにも、そのビルの管理者のご厚意で、立ち入り調査をさせていただくことが出来ました。

そのビルの屋上に、ありました。
下階の店舗からダクトで引っ張り、排気ファンで排気する装置が、3基ありました。
そして、条件はピッタリ、でした。
がしかし、だと言って、それらが『問題の音』の騒音源である、とは特定できません。
何しろ、周囲には、他にもたくさんの音源があり、とても断定は出来ません。

『かなり可能性が高い、騒音源と思われる』としか、言えません。

もう後は、お願いして、対策をしてもらうしかありません。
しかしそれで、完璧に解決するとは考えられませんが、半減はするだろう、というのが、ボクの見立てです。

対策案をボクが立て、工事業者に見積もりを出してもらうところまでは、たどり着きました。
本当は、これからが大変なんだろうなぁ、と考えています。
低周波騒音 | 18:17 | - | - | - | - |
ソーラー発電所の低周波騒音
 今年の春頃、あるソーラー発電所を管理している会社から、ご相談がありました。
「低周波騒音で、近隣から苦情が来ている。調査して欲しい。」とのこと。
早速、調査いたしました。

騒音源は、直流を交流するパワー・コンディショナーが主で、変電設備は大した音は出ていませんでした。
パワー・コンディショナーの主な音は、80Hzと200Hz。そしてその倍音の400Hz、800Hzでした。
その騒音値dB(A)は、約70dBあったのですが、約20m離れた隣地境界では、約45dBに低減していて、その地域の騒音規制法の規制値、60dBよりもかなり小さな数値で、ホッとしました。

出力が上がると、騒音も大きくなるのでは?
という疑問のため、2時間おきに測定してみましたが、ほとんど変わりませんでした。

ボク自身も、建築設計の絡みで、これまで4件ほど、太陽光発電を設置してきましたが、それらは家庭用、2〜4KWくらいの小さなもの。まったく気にもしませんでしたが、さすかメガ・ソーラー、集まると、これ程の音になるんだ、と勉強しました。

今後ますます、いろいろな騒音が、登場してくる、と思います。
日々、勉強だなぁ、と改めて感じた次第です。
低周波騒音 | 11:26 | - | - | - | - |

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