“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
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ビジネス・ホテルの騒音…またまたイビキの音

またまた、ホテルの騒音『イビキの音』の話しです。
先日、岡山のビジネス・ホテルに泊まりました。
そこも、全国展開している、有名なホテル・チェーン。

今回は、仕事のために持って行った騒音計があったため、初めて“測定”ができました。
またまた『イビキの音』に深夜、起こされました。
そこで今度は、測定開始。

今度は、80Hz。
前回、大阪は、多分63Hz。
低周波騒音の測定にうかがっている内、だんだん耳が慣れて、ボクの聴感覚器官によく共鳴するのは、63Hzと分かっているので、恐らく間違いない、と思います。

それから言うと、今回の『イビキの音』は、やや高いようです。
それは恐らく、界壁の構造・仕様よりも、イビキをかいている人の違いでは?と思われます。
でも残念ながら、前回は測定できなかったので、音量は比較することができませんが、今回はMax値、55.5dBもありました。
これは環境省の『低周波音の手引き』にある『心身に係る苦情に関する参照値』を遥かに超えていました。



実は、エアコンの音も大きかったのですが、125Hzと『参照値』の範囲を超えた高い音であるため、他に当てはまる『物差し』はありませんが、こちらもヒドク、耳に残りました。
恐らく、こんな夜が続けば、難聴など、聴覚障害になってしまうのでは?と思われます。
でもボクは、このエアコンの音は、寝られます。
でも、イビキの音は、寝られません
それは『気になる』という、意識、知覚の差だと考えています。

やっと、『問題の音』を捉えることができました。
でも、これからどう進めて行けば善いのか?

恐らく、これまでもやってきたように、ホテルのアンケートに書いても、どうせ握りつぶされるだけ
会社に苦情を言っても、門前払い
何しろ、この『イビキの音が伝搬する原因は、乾式工法の壁にある』のだから。
コンクリート打設壁では、固体伝搬にしない限りは、このようなことは、起きません

この工法は、従来のコンクリート打設壁と比べて、石膏ボードの2枚重ね貼りの乾式工法では、コストも掛からず、工期も短縮できるので、ほとんどビジネス・ホテルの全部、シティ・ホテルの大部分が、この工法になりつつあるようです。

それに、法的には建築基準法・第30条の『界壁の遮音性能基準』、建築基準法施行令・第22条の3『遮音性能の基準』、
 125Hz…25dB以上
 500Hz…40dB以上
2000Hz…50dB以上
を満たしていれば、善いことになっています。
125Hz未満の低い音は、規定がありません

一般的に乾式工法は、低い音、共振透過、固体伝搬に弱いです。
JISで決められた試験方法では、それらを解決することは、できません。
同じ工法を使う、タワー・マンションにお住まいの方から、最近、ご相談が増えています

低周波騒音に悩むご相談者では、とてもホテルで寝られないだろうなぁ、
ボクは寝られるだけでも、幸せなんだろうか?
さて、どうしたら善いかなぁ?

店舗・ホテルの騒音 | 10:13 | - | - | - | - |

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