“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音源の分析と音測定です。その結果を踏まえて、防音対策を検討します。

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株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745

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マンションの衝撃音…固体伝搬音の伝わり方
前回、コンクリートに入った音(振動)は、空気の約15倍、伝わりやすい、という話を書きました。
それで想い出したのですが、『コンクリートに入った音がどのように伝わるのか?』ということを実験したことがありました。

それは、少し前のマンションでの測定で、『ドラムのような低周波騒音の正体が、カカト衝撃音だった』という話しを書きました。
その時、住民の方からの提案で、いろいろな階・室で実際に音を出して、どのように聴こえるか?という現場実験をする機会がありました。

実験の方法は、いろいろな階・室で、管理人の方にカカトで歩いてもらって、それを被害を訴えてみえる方の階・室で測定するという方法でやりました。
その結果が、下記の図になります。



一番大きな音は、当然ながら直上階の室で、63Hzで71dB。
次はもう一つ上の階の室で58dB。
3番目は502号の斜め上の室で50dB。
4番目は横隣戸の一つ離れた室で48dB。
という順になりました。

これで分かってきたことは、
『音の大きさは、伝わってくる距離に比例するのでは?』ということ。

ところが、距離では近い隣戸よりも、2階の斜め上の方がわずかですが、大きく聴こえるのです。
これは、人の耳が何処にあるか?測定器のマイクが何処の位置にあるのか?に関係していると思われます。
マイクの位置は床から1.2m、天井から1.0mの高さにあり、天井からの放射音の方が大きくなる、ということになります。
それで、下階の音が最も小さく聴こえるというのも、なるほどと思われます。

それと多くの場合、天井上は空気層があり、『太鼓現象』が起きていることも、無関係ではない、と思います。もちろん同様、GL壁もこれが考えられます。

ここから先は、周波数による共振・共鳴、伝わる媒体による変化などがあり、専門的な難しい問題になっていきます。
がしかし、基本はこのこと、『コンクリートは空気の15倍、音をよく伝える』ということ。
騒音源は直上階だけでなく、斜め上の上くらいまで可能性があります。

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