“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
自然・建築・防音
騒音調査・防音対策の お問合せ

低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音源の分析と音測定です。その結果を踏まえて、防音対策を検討します。

神奈川県 川崎市麻生区
下麻生1-6-22-705
株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745

六番町店 ダ・ヴィンチ店
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
マンションの衝撃音…コンクリートの音が伝わる速度は、空気の15倍
 デザイナーマンションが流行った頃、驚くべき現象を体感しました。

そこは大阪城のすぐ近く、10階建てのデザイナーマンション、ワンルームで天然石をふんだんに使った、超高級マンションでした。
もちろん床も大理石貼り。

設計段階からご相談を受けていて、コンクリート・スラブと大理石の間に、遮音制振ゴム+緩衝材を入れることを提案。
完成間近、遮音結果を測定していた時のこと、10階にタッピングマシンを置き、9階で測定していたところ、何やら「コーン、コーン」という音がするのです。
接耳すると、床・壁から伝わってきます。
監督さんと一緒に、その音源を探してみると、何と1階で電気屋さんが、コンセント・ボックス附近を叩いている音でした。
9階に戻って、もう一回叩いてもらうと、紛れもなくその打撃音でした。

何と1階から9階まで、約25mの距離を伝搬して、タッピング・マシンと同じくらいの音量で、聴こえているのでした。
「すげぇ〜な」、驚きました。
知識としては知っていましたが、実際に体感するのは、初めてでした。

理科年表で調べてみると、コンクリートの音を伝える速度は、空気の約15倍。
密度・比重により、多少は違いがありますが、「なるほど」と思いました。

そして当然のことですが、音源は真下とは限りません。
いったんコンクリートに伝搬した音(振動)は、真横だろうが、真上だろうが、斜めにも伝わります。
それも、途中に音エネルギーを吸収するものがない限り、すごい早さで、あまりエネルギーを減衰しないまま、音を放射します。

これが、マンション騒音・固体伝搬音の実態です。
騒音源が何処か?
本当に特定することが難しいのは、これが大きな原因です。

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.