“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
騒音調査・防音対策の お問合せ

低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音測定で「問題の音」を特定し、「音源」を特定し、分析をすることから始まります。 その結果に基づいて、防音対策プランを作成し、ご提案します。

神奈川県 川崎市麻生区
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株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745
TEL 090-1564-8206

六番町店 ダ・ヴィンチ店
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意外、マンションの低周波騒音
 最近の話しです。
横浜のマンションから、「低周波騒音がする」というご相談がありまして、測定調査に行ってきました。

住民の方が、かなり真剣で、それに皆さん協力的でした。
被害を訴えてみえる室で、測定をすることにし、2軒となり、2階上下までの範囲で、いろいろな音を測定することが出来ました。

とりあえず、学会基準のタイヤなどの床衝撃音試験、雑音発生装置を使っての室間音圧差試験、それにご要望で、カカトで音を出す試験を行いました。

被害を訴えてみえる方の話しによると、
◇ドラムを叩くような低い音
◇深夜から早朝、不定時に出る
◇玄関脇の洋室のみで聴こえる
というような騒音のようです。

学会の試験は、一つの物差しとして、そのマンションがどのくらいの性能であるか、測定しました。

問題は、カカトのトントン音でした。
直上階がもっと大きな音であるのは、当然ですが、2番目はもう一つ上の階の音でした。
カカト・トントン音の成分は、63Hzが中心で、直上階が70dB、もう一つ上の階は60dB。
同じ階のお隣の戸は48dB、そして意外だったのは、もう一つ上の斜め上の階で、お隣より少し大きい、50dBもしました。
これは完全な固体伝搬音で、距離が近いところが大きいのは当然ですが、斜め下の階は38dBと小さく、床衝撃音の伝搬は、下階からよりも上階からの方が大きな音になるようです。

結局、問題のドラムを叩くような音の正体は、トントン、カカトで歩く音だったようです。
本当に、勉強になりました。
同時に、何冊も専門書を読むよりも、現場に行くことの方が、はるかに価値がある、
大捜査線ではないですが、「現場で事件は起こっている」ということを、痛切に感じました。

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