“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音源の分析と音測定です。その結果を踏まえて、防音対策を検討します。

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マンションの防音(4)またまたGL壁
 もっとヒドイ、GL壁のことを思い出しました。
それは、横浜の高級マンションでしたが、
すべてのコンクリート壁、外壁・界壁が、
写真のようなGL壁で出来ていました。

上階からの足音・跳ぶ音はもちろんですが、
どこからとも知れない話し声、引戸の音、
サッシの開閉音、ベランダの音などが、
聴こえてくるのです。

周囲は静かな住宅地、サッシは二重で、窓からの伝搬は
考えにくいところです。
暗騒音(何もない時の音) は、グラフのように非常に静か。
いったい、何処から聴こえてくるのでしょう?

中でも、壁からが大きいのです。
先ず、疑わしいのは、GL壁です。
学会の報告によると、『250Hzで遮音性が低下する』と言われています。



グラフの測定時、人の声などが聴こえていました。それも、話の内容が分かるくらい。

ところが、ここでは、1000Hzのところがピークで、低下しています。
考えられるのは、プラスター・ボードのコインシデンスによる低下が、丁度その音域なのです。硬い板状なものには必ず起こる、固有振動数付近での共振透過と考えられています。

つまり、この二つが重なって、とてつもない騒音となっていたのです。
普段、周囲が静かな分、数値が少なくても、かなりうるさく聴こえます。

GL壁とプラスター・ボードのコインシデンス、これがマンション騒音の盲点、欠陥となっています。

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