“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音測定で「問題の音」を特定し、「音源」を特定し、分析をすることから始まります。 その結果に基づいて、防音対策プランを作成し、ご提案します。

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マンション騒音…地下のポンプの音が、3階で響く

兵庫県のマンション、地階にある給水ポンプの音が、3階の戸内に響いていました。

 

音源であるポンプの音は、以下の3種類に分けられます。

.癲璽拭爾龍酘芦

▲櫂鵐廚留薪床…羽根が水を押し出す音

5訖經鋲發凌緡音

それにプラス、制御盤などの空冷ファンの音などが「音源」でした。

今回の場合、 銑は『固体伝搬音』、空冷ファンは『空気伝搬音』でした。

それぞれの音が、どのように伝搬して、3階に届いているか?それを明らかにしました。

 

先ず、『空気伝搬音』のファンの音は、音エネルギーとしては小さく、コンクリートに伝搬はしていませんでした。

問題は、『固体伝搬音』です

 

伝搬経路として、

(A) 給水管

(B) コンクリート

が考えられました。

そこで、伝搬している可能性がある、給水管、直近のコンクリートを基本に、1階から3階までを測定し、たどってみました。

 

先ず1階、エントランスがあり、住戸はありません。

給水管が通っている、パイプ・シャフト周辺の壁・床を測定しました。

給水管が現れているところはなく、直接測定はできませんでした。

1階のコンクリート・軽量鉄骨の壁には、ポンプの音がよく伝わっていました。

どうも、モーターの音・ポンプの音が、コンクリートには、よく伝搬しているようです

給水管の水流音は、かなり小さいようでした。

 

2階は住戸があり、メーター・ボックス内の給水管の測定ができました。

給水管には、地階の給水管のピーク音、100Hzと200Hzが、ほとんど減衰せず、伝搬して来ていました

鉄は空気の約20倍、水は約4.5倍、音をよく伝えます。

 

3階の給水管も、ほとんど同じでした。

さて3階の戸内では、どうだったのか?

 

結果としては、160Hzの音が、ピークとなっていました

 

音=振動が、媒体を通して、『固体伝搬』して行く時、通しやすい、共振しやすい周波数の音が、ピークになります。

物質には必ず『固有振動数』という、共振しやすい周波数があります

その周波数の音・振動が、多く伝搬していく、ということになります。

それが、160Hzの音でした

 

しかし、音源の音エネルギー量以上には、なり得ません。

それよりも大きい場合は、他からの伝搬も考えられます。

その意味で、160Hzをピークとする音は、可能性が大いにあります

 

対策として、給水管が接している、コンクリートの『振動絶縁』を、できる限りの接点、吊り金物とか掴み金物と、給水管との間に、自動車で使われている、振動エネルギーを熱エネルギーに変換する性能が高い、『遮音制振ゴム』を入れてもらいました。

結果は測定していませんが、かなり効果があった、とメールをいただきました。

 

ポイントは『固体伝搬音』の『振動絶縁』でした。

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