工場の騒音…吸音による防音方法
昨年、夏から秋にかけて、印刷工場の騒音対策に関わらせていただきました。
首都圏にある、かなり大きな工場で、地階にあるブロアー騒音により、近隣の住宅から、苦情が出ている、どうしたらよいか?というご相談から始まりました。
早速、周囲が静かな早朝を選んで、調査測定をしてみました。
苦情があった家からは、約200m離れていて、耳を澄ますと、確かにその工場の騒音が、聴き分けられました。
ただ、工場とその家の間には、幹線道路があり、トラックなどがよく通る日中では、ほとんど聴き分けられない環境でした。
条例に照らしても、騒音値を越えるものではありませんでした。
でも、「そのままでは、いけない」という会社のご判断で、何らかの対策をすることになりました。
先ず対策としては、そのマスキングがなくなる夜間から早朝の間、どうするか?という話しになりました。出力を落とすことは可能のようですが、完全に運転を止めることは、不可能とのこと。
では、どうするか?
その音の道は、地階から屋上の排気棟から、直接外気に接していました。
熱の問題もあり、それをふさぐことは不可能。予算があれば、機械本体を最新のものにしたり、フィルターなどの設備も設けたりできますが、急にそれは無理。
そこで考えたのは、『吸音』による低減方法でした。
その騒音の成分は、低周波音を主に、中音にもピークを持つ、複合音でした。
人の聴覚は、1000Hzをピークに、低い音も、高い音も聴力が低下していきます。
そこで先ずは、誰もが聴こえ易い、中音域の音を低減してやろう、という考え方でした。
コストが限られているので、大がかりな方法は採れません。
そこで、外気に放出する直前の屋上棟の内部を、ロック・ウールにより吸音させ、音エネルギーを低減させよう、と考えました。
結果は、中音域で、30〜40dB低減できました。
先ずは、ホッとしました。
その後、今のところ、クレームはないようです。
首都圏にある、かなり大きな工場で、地階にあるブロアー騒音により、近隣の住宅から、苦情が出ている、どうしたらよいか?というご相談から始まりました。
早速、周囲が静かな早朝を選んで、調査測定をしてみました。
苦情があった家からは、約200m離れていて、耳を澄ますと、確かにその工場の騒音が、聴き分けられました。
ただ、工場とその家の間には、幹線道路があり、トラックなどがよく通る日中では、ほとんど聴き分けられない環境でした。
条例に照らしても、騒音値を越えるものではありませんでした。
でも、「そのままでは、いけない」という会社のご判断で、何らかの対策をすることになりました。
先ず対策としては、そのマスキングがなくなる夜間から早朝の間、どうするか?という話しになりました。出力を落とすことは可能のようですが、完全に運転を止めることは、不可能とのこと。
では、どうするか?
その音の道は、地階から屋上の排気棟から、直接外気に接していました。
熱の問題もあり、それをふさぐことは不可能。予算があれば、機械本体を最新のものにしたり、フィルターなどの設備も設けたりできますが、急にそれは無理。
そこで考えたのは、『吸音』による低減方法でした。
その騒音の成分は、低周波音を主に、中音にもピークを持つ、複合音でした。
人の聴覚は、1000Hzをピークに、低い音も、高い音も聴力が低下していきます。
そこで先ずは、誰もが聴こえ易い、中音域の音を低減してやろう、という考え方でした。
コストが限られているので、大がかりな方法は採れません。
そこで、外気に放出する直前の屋上棟の内部を、ロック・ウールにより吸音させ、音エネルギーを低減させよう、と考えました。
結果は、中音域で、30〜40dB低減できました。
先ずは、ホッとしました。
その後、今のところ、クレームはないようです。