“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音測定で「問題の音」を特定し、「音源」を特定し、分析をすることから始まります。 その結果に基づいて、防音対策プランを作成し、ご提案します。

お問い合わせは、こちら

神奈川県 川崎市麻生区
下麻生1-6-22-705
株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745
TEL 090-1564-8206

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コロナ・ウィルスの影響…その3

コロナ・ウィルスの影響が出始めた、3月頃から、マンションの騒音、ご相談が増え始めました。

そう、ほとんどが人為的な「生活騒音」です。

 

そりゃぁ、そうですよね、「ステイ・ホーム」ですから。

マンション内に、滞在する人・時間が増えてくれば、当然、「生活騒音の増加」、になります。

 

最初の内は、これまでのように、

 嵬簑蠅硫察廚瞭団

◆嵬簑蠅硫察廚療組揃佻の特定

J鷙・提案書の作成

それから、管理組合・管理会社を通して、対策を進めて行く、ということになるのですが、

今回のコロナ騒ぎ。

まず、どのマンションも、立ち入りをさせてくれません

騒音調査ができなければ、対策案も出せません

 

ボクとしては、何もできません。

ご相談者は怒りまくるし管理会社は逃げまくるし、そんな案件ばかり、になってしまいました。

今回ばかりは、コロナに怒りを感じました

一体、誰が、何処で、こんな殺人兵器、コロナを発明したんだっ!

そんな理不尽な思考にまで、至ってしまいました。

 

マンションの騒音問題、解決のカギは、「居住者、すべての人が、気を遣い合う」ということに、尽きます。

日本のマンションの構造・仕様では、生活騒音の根絶は、無理です

麻布などの、超高級マンションは別にして。

 

それらの超高級マンションは、コンクリート・スラブの床厚はそうでもなくても、梁間が短い、3〜5m程度です。

それだけ短ければ、『構造たわみ』も発生しません

また仕様も、土足文化に合わせ、豪華な絨毯などです。

天井裏も立って歩けるぐらい高く、メンテナンスがしやすいように、できています。

天井裏が高ければ、『タイコ現象』も、発生しません

ただし家賃は、200万円/月くらいだそうです。

セキュリティも厳重で、事前に許可を取らなければ、入らせてもらうことすら、できません。

居住者は、外国人と日本人のセレブたちです。

 

超高級マンションは別にして、中には前向きに、マンションの遮音性能の試験を依頼される管理会社もありました。

建築基準法には、『空気伝搬音』の『遮音性能』の規定しか無く、『床・衝撃音』の規定は無い、というご説明をし、

しかも試験の方法上、どうしても「立ち入りをしなければ、試験はできません」、とお話しすると、ご納得なさり、諦められ、

「そう管理組合にお話しほし、ご納得いただく」、と電話を切られました。

 

悲しいことです

いろいろな「音」 | 09:37 | - | - | - | - |
コロナ・ウィルスの影響…その2

またまた、長らくご無沙汰してしまいました。

 

このコロナの影響、確かに騒音調査など、対面になる仕事のほとんどは、「延期」という名の「中止」になっています。

が逆に、この時でなくては、という工場の防音工事をやっていました。

工場の中で、100dB(A)を軽く超える、騒音を発生させる機械に、ボックスを被せる、という方法で、『騒音障害防止のためのガイドライン』、85dB(A)にすることができました。

 

ポイントは『吸音』による『消音』です。

周囲は他の機械・設備が、立て込んでいて、とても防音室にはできないので、クレーンでボックスを被せる、という方法を考えました。

そんななので、ボックス周りは、スキ間だらけ。

とても『遮音』で、防音することは無理

ここでこれまで、『吸音』による『消音』を手掛けてきた、経験が活き、意義が現れました。

 

先ず、ボックスを被せるための台の据付に、1日。

そこで機械との距離、操作のために空き、などを測り、ボックスの設計を手直し・修正をし、ボックスの制作に掛かりました。

そして出来上がったボックスを被せてみて、さらなる改良、補強などをして、完了しました。

掛かった日数は、延べ3日でした。

これだけ時間を掛けられる、というのは、コロナのおかげ?、かも知れません。

 

工場の社長さん初め、社員さんから、「おぉっ、スゲーェ」、「これなら静かで、話もできる」とお聞きし、ホッとしました。

「やって、善かったなぁ」、パートナーたちと、喜びと達成感を、分かち合いました。

いろいろな「音」 | 08:55 | - | - | - | - |
コロナ・ウィルスの影響…ジワジワ、やって来ています

3月の中頃から、コロナ・ウィルスの影響から、騒音調査が少しずつ、延期になっています。

と、言っても、今のところ、2件だけですが、そろってお答えが、「コロナ騒動が落ち着いたら」、ということです。

その理由は、精神的にこれ以上のオーバー・ワークは難しい、家には子どもさんもいて、とても測定調査は難しい、とのこと。

騒音で困ってみえたり、悩んでみえたり、それでも、ご家族、周囲の皆さんに、影響を与えないように、というお心遣いから、のようです。

 

ご相談者の立場に立って、考えてみると、自分一人の「音」の悩みなど、家族、親しい人たちの、コロナの心配からすれば、優先順位からすれば、「後回し」のようです。

そのことは、ボクのご相談が、年末・年始、ゴールデンウィーク、お盆などの連休中は、ピタッと止まる現象からも、それはうかがえます。

皆さん、周りの人に優しく、自分のことは、「後回し」になさるため、とボクは理解しています。

 

他にも、

◇都内の老人ホームの防音工事が、都の指示から、延期になっています。

 

◇ボチボチ受注が始まった、「消音パーテイション」も、ビッグサイトの展示会用が、無期延期になりました。

 

少しずつ、ジワジワと、コロナ・ウィルスの影響が、出始めています。

まだまだ、数えるほどですが、確実に姿を現し始めたようです。

今のところ、ボクのところでは、「一時的なもの」と、割り切っていますが、ボクの仕事に隣接している、自動車の業界、建築業界は、かなり影響が出始めているようです。

 

ボクの仕事は、不要不急では無い、と考えています。

本当に音で困ってみえる人は、眠れないのですから。

健康が一番、優先されますから。

 

ボクの仕事では、とてもこの先、どうなって行くのか?

どう影響が及んで来るのか?

まったく予想、推測は立てられません。

 

そう言って、不安がっていても、仕方がないので、「一時的なもの」として、考えることにしています。

こんな情況は、初めてのこと、です。

さて、どうなる、ことやら。

いろいろな「音」 | 14:58 | - | - | - | - |
保育園の子どもの声は、騒音か?

先日、首都圏内の、ある保育園で騒音調査をしてきました。

今年4月に開園したところ、近隣にお住まいのある方から「子どもの声がうるさい」というお話しがあり、

実際にどのくらいの音が出ているのか?

もしそれで、ご迷惑をお掛けしているようであれば、どういう対策をしたら良いか?

それを知るために、1週間にわたり、測定調査を行いました。

 

その保育園には、0歳から5歳児まで、40人くらいの子どもさんが、通っているとのこと。

年齢によって、動きも声も変わります。

それである程度、年齢別のクラスごとに、いろいろな行動パターンを想定し、それぞれについて、測定をしました。

今回は、「園庭でのお話し」、「お歌とダンス」、「その他の遊戯」に分け、年齢ごとの、周波数とその音量を調べてみました。

 

その結果、周波数は、喚声の時を除いて、年齢が大きくなるにつれ、低い声になることが分かりました。

その声の中心周波数は、0〜2歳児くらいまでが、1250Hzくらい。3〜5歳児では、だんだん低くなってきて、630Hzくらいまでになりました。

ちなみに、大雑把に言うと、男性の声は100〜250Hzくらい、女性の声は250〜500Hzくらいの声が、多いようです。

 

人の聴感覚は、騒音計では、騒音値・A特性(dBA)として表されます。

人の聴感覚は、2500Hzが最もよく聴え、音圧値(音エネルギー値)・F特性(dB)では、1000Hzでは-1.3dB、500Hzでは-4.5dB、250Hzでは-9.9dB、小さく聴えます。

人の聴感覚は、10dB下がると、1/2に聴えます。

同じ音圧でも、2500Hzと比べると、250Hzの音は、約半分に聴えていることになります。

つまり「子どもの高い声は、大きく聴える」ということになります。

 

音量=騒音値・A特性(dBA)の最大値は、初めてプール遊びをした、3歳児の75.8dBAでした。

ただ、この園庭は、四周をマンション・アパート・ビルに囲まれた『囲繞地』(いじょうち=法律用語)にあります。

建物の壁に反射され、『音』はエコーを起こしていました。

この『音環境』で、どういう対策が、現実として可能か?

 

そもそもその前に『子どもの声は、騒音』であるかどうか?が問題になります。

JISでは、「望ましくない音。たとえば、音声、音楽などの伝達を妨害したり、耳に苦痛、障害を与えたりする音」と、定義されています。

『耳に苦痛、障害を与えたりする音』は、完全に身体的に有害であるので、『騒音』である、と言えます。

それ以外は『望ましくない音。たとえば、音声・音楽などの伝搬を妨害』する音と、いうことになります。

今回の子どもの声は、『望ましくない音』に当たるのでしょうか?

 

『望ましくない音』というのは、その人、個々によって変わってきます。

例えば、音楽を大きな音で聴いている人にとっては、『騒音』ではありませんが、それを聴きたくもないのに聴かされる人にとっては、『騒音』になります。

今回の場合『子どもの声が騒音』であるかどうかは、人による、というのが、結論になります。

 

 

今回、『騒音』として訴えている方は少数です。大多数の方は、『騒音』として捉えていなくて、むしろ「元気をもらっている」と、おっしゃる方もみえました。

でも、その少数の方にとっては、我慢できない事情、情況などが、きっとあるのでしょう。

ご迷惑をお掛けしていることは、確かなようです

可能な限り、低減する対策を、施していかなければ、とボクは考えています。

 

対策としては、園庭がすっぽり収まるような、シェルター、ドームのようなものができれば、一番なのですが、

そんな何千万円も掛かるようなものは、不可能です。

次善の策としてボクがご提案したのは「吸音・乱反射などに依り、音エネルギーを低減させる」ことです。

具体的には、園舎の壁面に吸音板を貼ったり、常緑樹を園庭の境界沿いに植栽したり、園舎の壁面に置いたりすることです。

 

ボクの本業は、建築設計で、これまでいくつか、防音の目的で、吸音板を貼ったり、植栽をしたことがあります。

それなりに、効果はありました。

何とか『解決』して欲しい、と願っています。

いろいろな「音」 | 08:34 | - | - | - | - |
サッカーの声援、サポーターの情熱を測定する !!…騒音?測定

4月16日(土)、ひょんなことから、味の素スタジアム、FC東京 vs 川崎フロンターレの試合で、「騒音?測定調査」をしてきました
ほとんど本屋さんには置いていない、硬派のサッカー専門雑誌、『フットボール批評』の編集者からのご依頼でした。

そのテーマは「サポーターの情熱を数値化する !!」というもので、サポーターの声援が、音量、何デシベル(dB)になるか?
という測定の仕事でした。

音の世界では、これに該当する用語はありません。
最も近いのが、『騒音測定』という用語になってしまいます。
「騒音」ではないだろう!と怒られてしまいますが、正式にはそれしかありません。
ここでは仮に『情熱測定』と呼ぶことにします。

試合開始の2時間前、編集者の方とゲート前で待ち合わせ、あこがれだった「関係者専用通路」から、入りました。
ホームのFC東京の方にご挨拶、「楽しみにしています」とお声を掛けていただき、「へぇー、そんなに期待されてんだぁ」と、逆にプレッシャーを頂戴してしまったり、記者控室では、この世界の住人らしい、ネームプレートを首から提げた人たちが、ワイワイ右往左往行き交う中、川崎フロンターレ担当の方をご紹介されたり、みんながみんな、ワクワクしながら、これ以上ないくらい楽しんでいる、そんな空間にはまり、その空気を吸っていました。

で、早速、ボクは、もらった赤いビブスを着て、ピッチへ。
サッカーでは、グラウンドとは呼ばず、ピッチと呼ばれているようで、厳密にピッチとは、ゲームをする白線の中を言うらしい、ということが、少しずつ分かってきました。

赤いビブスは、テレビ・クルー用らしく、FC東京・ホーム側ゴール裏付近の取材エリア、他の人のジャマにならないよう、端っこに、100円ショップで買ってきた、折りたたみイスに座り、待機しました。

ボクは、サッカーは野球より好きで、黄金時代のジュビロ、名波さんのファンで、何回かジュビロスタジアムに通ったり、名古屋の瑞穂競技場、豊田スタジアムにも、行ったこともあります。
現在は、フロンターレ、憲剛さんのファンで、麻生の練習場が近いので、たまに練習を見に行ったりしています。

でもこれまで、サッカー場でボクがいた場所は、スタンドの中、ピッチに下りたことは、一度もありません。
座ってみて、先ず感じたのは「音がボクに向かってくる」という感じ。
スタンドの屋根の角度、スタンド・観客席の勾配、選手に聴えるように、音響設計されているのでは?と思うくらい、大きく、よく聴えます。後から調べたら、やはりサッカー・スタジアムの音響の対象は、ピッチの中にいる選手たち。

彼らに向けられるよう、設計されている、ということが分かりました。それは、野球と違うようです。

早速測定してみました。
試合前の音楽がない、お客さんが期待イッパイで、三々五々席に着き始める、ザワザワした時が、騒音値AP(A)で65dB(A)、
最も静かだった時は、ゲーム前、熊本地震の被害に遭われた人に黙祷時で、57dB(A)でした。

最も大きかったのは、やはりゴール時。
前半4分、ネイサン・バーンズのゴール時、と後半11分、前田遼一のゴール時。フットボール批評 71
ともに、106.9dB(A)。
バーンズの時は、ホームの反対側、前田の時は、こちら側、全く同じ音量でした。

サポーターは、エライもんです。
近くだろうと、遠くだろうと、全く同じ音量を出せるのです
これは、「奇跡に近い」とボクには思えます。
ボクの使っている騒音計は、6/1000 dBまで測定できます。
そんなピッタリに、数値を合わせることは、不可能です。
サポーターは、エライもんです。

もうひとつビックリし、感動したのは、前田遼一のゴールした時です。
ボクは音を採るのに夢中で、「最大値、最大値」と念じながら、騒音計を

見つめていたその時、その騒音計のわずか5兩茲髻∩暗栂飽豼手の太ももが、

横切ったのです。
彼はサポーターに向かって、両手を突き上げて、鼓舞していました。
彼の太ももは、大きかった!

その時の106.9dB(A)、地響きのよう、ボクの身体が揺れるのを、感じました。

逆に、前半11分、フロンターレ・大久保のゴール時は、97.9dB(A)、
約10dB(A)も小さかったです。やはり味方のゴールに勝るものは、
無いようです。
ただここで面白いのは、男性の低い声、と思われる200Hzの音は、
バーンズのゴール時は、89.1dB(A)、大久保の時は、91.9dB(A)、
「おおーっ」というため息?の方が、勝っていたようです。

人はため息をつく時、大きな低い声を発するようです。

前田と大久保

もうひとつ、音の成分を見ると、ゴール時は、500Hz〜2KHz、そう女性と子どもの声と思われる、中・高音域が大きくなっているのです。それもピークは、800Hz。普段よりも、1オクターブ高い声が、主成分となっているようです。
人は興奮すると、1オクターブ高い声を発するようです

結局、考えてみると、80%は騒音計を見つめていて、残りの20%くらいしか、ゲームを見ていられませんでしたが、本当に感動し、楽しい仕事でした。

 

普段は、騒音に困っている測定調査がほとんど、まぁそれは当然なのですが、「こういう楽しい仕事、佳いなぁ」と、つくづく感じました。
編集者に「もし次があるようでしたら、お願いします」と、言っていました。

右に、送っていただいた『フットボール批評』11号の表紙写真を、付けておきます。
ほとんどネットでしか買えませんが、興味のある方は、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           

 

 

 

           

いろいろな「音」 | 09:47 | - | - | - | - |

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