“音”の世界から、建築・暮らしを考える

“音”に関わりながら、騒音問題、ピアノ室・音楽室の設計、自然材料に由来する新しい音の材料を開発、音システムの開発など、気が付いたことを記していきます。
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自然・建築・防音
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低周波騒音と調査
*マンションなどの住宅、工場・ビルなどの騒音対策の基本は、音測定で「問題の音」を特定し、「音源」を特定し、分析をすることから始まります。 その結果に基づいて、防音対策プランを作成し、ご提案します。

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神奈川県 川崎市麻生区
下麻生1-6-22-705
株式会社ヴォイス

代表:西村文利(一級建築士)
FAX 044-988-4745
TEL 090-1564-8206

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コロナ・ウィルスの影響…その4

前回のマンション、生活騒音の続きです。

 

遮音性能試験は難しい、として、「解決」をするために、調査方法を変えてみました

これまでは、ご相談があった戸内にオジャマして、「問題の音」がするのを、ひたすら待って、測定をしていました。

しかしなかなか、「問題の音」は採れません。

かつ、採れても単発が多く、「伝搬経路」までは、探索ができませんでした。

 

そこで考え、むしろ逆に、管理組合・管理会社を通して、事前に上階の方のご承諾をいただき、コロナの恐れから、ボクが立ち入らず、上階の方、もしくは管理会社の方のご協力をいただき、上階で「問題の音」とされる「音」を実際に出していただいてそれをボクが下階で測定、調査をする、という方法で、いくつかのマンション・生活騒音の対策案を、ご提案することが、できました。

 

これまでは、マンション内のトラブルを恐れ、内緒で測定・調査、それが明らかになったところで、報告書にし、対策をご提案する、という方法でやって来ました。“コロナのおかげ”とでも言いましょうか、むしろ立ち入り調査が難しい、というところで開き直って、最初から、上階で「音」を出していただく、「実験」という形で、前に進めるようになって来ました。

 

それが可能になって来た、一番の理由は、やはり「コロナ」です。

スティ・ホームが当たり前になり、マンションの皆さんが、騒音を気にし始め、何とか「解決」したい、と皆さんが思い始めたから、その心理からだ、とボクは考えております。

 

以前は、そんなことを言おうものなら、「犯人じゃあ、無い!」、とお怒りになって、拒否、ということがほとんどでした。

皆さんが「騒音問題に、正面から向き合おう」という流れになって来たようです。

 

以下、その実例を、上げていきます。

いろいろな「音」 | 10:47 | - | - | - | - |
コロナ・ウィルスの影響…その3

コロナ・ウィルスの影響が出始めた、3月頃から、マンションの騒音、ご相談が増え始めました。

そう、ほとんどが人為的な「生活騒音」です。

 

そりゃぁ、そうですよね、「ステイ・ホーム」ですから。

マンション内に、滞在する人・時間が増えてくれば、当然、「生活騒音の増加」、になります。

 

最初の内は、これまでのように、

 嵬簑蠅硫察廚瞭団

◆嵬簑蠅硫察廚療組揃佻の特定

J鷙・提案書の作成

それから、管理組合・管理会社を通して、対策を進めて行く、ということになるのですが、

今回のコロナ騒ぎ。

まず、どのマンションも、立ち入りをさせてくれません

騒音調査ができなければ、対策案も出せません

 

ボクとしては、何もできません。

ご相談者は怒りまくるし管理会社は逃げまくるし、そんな案件ばかり、になってしまいました。

今回ばかりは、コロナに怒りを感じました

一体、誰が、何処で、こんな殺人兵器、コロナを発明したんだっ!

そんな理不尽な思考にまで、至ってしまいました。

 

マンションの騒音問題、解決のカギは、「居住者、すべての人が、気を遣い合う」ということに、尽きます。

日本のマンションの構造・仕様では、生活騒音の根絶は、無理です

麻布などの、超高級マンションは別にして。

 

それらの超高級マンションは、コンクリート・スラブの床厚はそうでもなくても、梁間が短い、3〜5m程度です。

それだけ短ければ、『構造たわみ』も発生しません

また仕様も、土足文化に合わせ、豪華な絨毯などです。

天井裏も立って歩けるぐらい高く、メンテナンスがしやすいように、できています。

天井裏が高ければ、『タイコ現象』も、発生しません

ただし家賃は、200万円/月くらいだそうです。

セキュリティも厳重で、事前に許可を取らなければ、入らせてもらうことすら、できません。

居住者は、外国人と日本人のセレブたちです。

 

超高級マンションは別にして、中には前向きに、マンションの遮音性能の試験を、依頼される管理会社もありました。

建築基準法には、『空気伝搬音』の『遮音性能』の規定しか無く、『床・衝撃音』の規定は無い、というご説明をし、

しかも試験の方法上、どうしても「立ち入りをしなければ、試験はできません」、とお話しすると、ご納得なさり、諦められ、

「そう管理組合にお話しをし、ご納得いただく」、と電話を切られました。

 

悲しいことです

いろいろな「音」 | 09:37 | - | - | - | - |
コロナ・ウィルスの影響…その2

またまた、長らくご無沙汰してしまいました。

 

このコロナの影響、確かに騒音調査など、対面になる仕事のほとんどは、「延期」という名の「中止」になっています。

が逆に、この時でなくては、という工場の防音工事をやっていました。

工場の中で、100dB(A)を軽く超える、騒音を発生させる機械に、ボックスを被せる、という方法で、『騒音障害防止のためのガイドライン』、85dB(A)にすることができました。

 

ポイントは『吸音』による『消音』です。

周囲は他の機械・設備が、立て込んでいて、とても防音室にはできないので、クレーンでボックスを被せる、という方法を考えました。

そんななので、ボックス周りは、スキ間だらけ。

とても『遮音』で、防音することは無理

ここでこれまで、『吸音』による『消音』を手掛けてきた、経験が活き、意義が現れました。

 

先ず、ボックスを被せるための台の据付に、1日。

そこで機械との距離、操作のために空き、などを測り、ボックスの設計を手直し・修正をし、ボックスの制作に掛かりました。

そして出来上がったボックスを被せてみて、さらなる改良、補強などをして、完了しました。

掛かった日数は、延べ3日でした。

これだけ時間を掛けられる、というのは、コロナのおかげ?、かも知れません。

 

工場の社長さん初め、社員さんから、「おぉっ、スゲーェ」、「これなら静かで、話もできる」とお聞きし、ホッとしました。

「やって、善かったなぁ」、パートナーたちと、喜びと達成感を、分かち合いました。

いろいろな「音」 | 08:55 | - | - | - | - |
コロナ・ウィルスの影響…ジワジワ、やって来ています

3月の中頃から、コロナ・ウィルスの影響から、騒音調査が少しずつ、延期になっています。

と、言っても、今のところ、2件だけですが、そろってお答えが、「コロナ騒動が落ち着いたら」、ということです。

その理由は、精神的にこれ以上のオーバー・ワークは難しい、家には子どもさんもいて、とても測定調査は難しい、とのこと。

騒音で困ってみえたり、悩んでみえたり、それでも、ご家族、周囲の皆さんに、影響を与えないように、というお心遣いから、のようです。

 

ご相談者の立場に立って、考えてみると、自分一人の「音」の悩みなど、家族、親しい人たちの、コロナの心配からすれば、優先順位からすれば、「後回し」のようです。

そのことは、ボクのご相談が、年末・年始、ゴールデンウィーク、お盆などの連休中は、ピタッと止まる現象からも、それはうかがえます。

皆さん、周りの人に優しく、自分のことは、「後回し」になさるため、とボクは理解しています。

 

他にも、

◇都内の老人ホームの防音工事が、都の指示から、延期になっています。

 

◇ボチボチ受注が始まった、「消音パーテイション」も、ビッグサイトの展示会用が、無期延期になりました。

 

少しずつ、ジワジワと、コロナ・ウィルスの影響が、出始めています。

まだまだ、数えるほどですが、確実に姿を現し始めたようです。

今のところ、ボクのところでは、「一時的なもの」と、割り切っていますが、ボクの仕事に隣接している、自動車の業界、建築業界は、かなり影響が出始めているようです。

 

ボクの仕事は、不要不急では無い、と考えています。

本当に音で困ってみえる人は、眠れないのですから。

健康が一番、優先されますから。

 

ボクの仕事では、とてもこの先、どうなって行くのか?

どう影響が及んで来るのか?

まったく予想、推測は立てられません。

 

そう言って、不安がっていても、仕方がないので、「一時的なもの」として、考えることにしています。

こんな情況は、初めてのこと、です。

さて、どうなる、ことやら。

いろいろな「音」 | 14:58 | - | - | - | - |
保育園の子どもの声は、騒音か?

先日、首都圏内の、ある保育園で騒音調査をしてきました。

今年4月に開園したところ、近隣にお住まいのある方から「子どもの声がうるさい」というお話しがあり、

実際にどのくらいの音が出ているのか?

もしそれで、ご迷惑をお掛けしているようであれば、どういう対策をしたら良いか?

それを知るために、1週間にわたり、測定調査を行いました。

 

その保育園には、0歳から5歳児まで、40人くらいの子どもさんが、通っているとのこと。

年齢によって、動きも声も変わります。

それである程度、年齢別のクラスごとに、いろいろな行動パターンを想定し、それぞれについて、測定をしました。

今回は、「園庭でのお話し」、「お歌とダンス」、「その他の遊戯」に分け、年齢ごとの、周波数とその音量を調べてみました。

 

その結果、周波数は、喚声の時を除いて、年齢が大きくなるにつれ、低い声になることが分かりました。

その声の中心周波数は、0〜2歳児くらいまでが、1250Hzくらい。3〜5歳児では、だんだん低くなってきて、630Hzくらいまでになりました。

ちなみに、大雑把に言うと、男性の声は100〜250Hzくらい、女性の声は250〜500Hzくらいの声が、多いようです。

 

人の聴感覚は、騒音計では、騒音値・A特性(dBA)として表されます。

人の聴感覚は、2500Hzが最もよく聴え、音圧値(音エネルギー値)・F特性(dB)では、1000Hzでは-1.3dB、500Hzでは-4.5dB、250Hzでは-9.9dB、小さく聴えます。

人の聴感覚は、10dB下がると、1/2に聴えます。

同じ音圧でも、2500Hzと比べると、250Hzの音は、約半分に聴えていることになります。

つまり「子どもの高い声は、大きく聴える」ということになります。

 

音量=騒音値・A特性(dBA)の最大値は、初めてプール遊びをした、3歳児の75.8dBAでした。

ただ、この園庭は、四周をマンション・アパート・ビルに囲まれた『囲繞地』(いじょうち=法律用語)にあります。

建物の壁に反射され、『音』はエコーを起こしていました。

この『音環境』で、どういう対策が、現実として可能か?

 

そもそもその前に『子どもの声は、騒音』であるかどうか?が問題になります。

JISでは、「望ましくない音。たとえば、音声、音楽などの伝達を妨害したり、耳に苦痛、障害を与えたりする音」と、定義されています。

『耳に苦痛、障害を与えたりする音』は、完全に身体的に有害であるので、『騒音』である、と言えます。

それ以外は『望ましくない音。たとえば、音声・音楽などの伝搬を妨害』する音と、いうことになります。

今回の子どもの声は、『望ましくない音』に当たるのでしょうか?

 

『望ましくない音』というのは、その人、個々によって変わってきます。

例えば、音楽を大きな音で聴いている人にとっては、『騒音』ではありませんが、それを聴きたくもないのに聴かされる人にとっては、『騒音』になります。

今回の場合『子どもの声が騒音』であるかどうかは、人による、というのが、結論になります。

 

 

今回、『騒音』として訴えている方は少数です。大多数の方は、『騒音』として捉えていなくて、むしろ「元気をもらっている」と、おっしゃる方もみえました。

でも、その少数の方にとっては、我慢できない事情、情況などが、きっとあるのでしょう。

ご迷惑をお掛けしていることは、確かなようです

可能な限り、低減する対策を、施していかなければ、とボクは考えています。

 

対策としては、園庭がすっぽり収まるような、シェルター、ドームのようなものができれば、一番なのですが、

そんな何千万円も掛かるようなものは、不可能です。

次善の策としてボクがご提案したのは「吸音・乱反射などに依り、音エネルギーを低減させる」ことです。

具体的には、園舎の壁面に吸音板を貼ったり、常緑樹を園庭の境界沿いに植栽したり、園舎の壁面に置いたりすることです。

 

ボクの本業は、建築設計で、これまでいくつか、防音の目的で、吸音板を貼ったり、植栽をしたことがあります。

それなりに、効果はありました。

何とか『解決』して欲しい、と願っています。

いろいろな「音」 | 08:34 | - | - | - | - |

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